宮沢賢治さんの童話を読んでいるとたくさんの「色」が出てきます!
その示されている「色」は時に鉱石の色だったり、花の色だったり・・・自然から出てくる色が多いです。
水仙月の四日で一番始めにでてくるのは、雪花石膏(アラバスター)写真の鉱石です。
雪花石膏(アラバスター)…きめが細かく白い石膏のかたまり・・・天然石膏の中でも、結晶が微細で塊状のものを雪花石膏と呼んでいます。光を通す性質を持ち、西洋では宮殿のランプや燭台の材料に使っていました。
その他は・・・
群青…ラピスラズリ。12月の誕生石にもなっています。
琥珀・・地質時代の樹脂などが地中に埋蔵して生じた一種の化石。映画「ジュラッシック・パーク」などでも出てくる、古代を知る上でも重要な鍵を握っている化石。
「色」・・・空の色はたくさんの花や鉱石や自然の色にたとえられていますが、、、
たとえば、桔梗色の空・・・っと言われたら、どんな色を思い浮かべますか?
ラベンダー色、紫、青紫、、、、品種や地方によって微妙に違います。
写真でそのような空の色を見ても、これが桔梗色なのかなっと私は思えても、他の方は違う!と思ってしまうかも・・・と言えるほど桔梗といってもさまざまな色をしています。
これは私の勝手な解釈ですが、だからこそ「色」をきちっと指定しないで、読んでいる人の想像力に任せて、
自由に物語の風景を楽しんでもらおうとしているのでは・・・と思ってます。
もちろんその時代の花の種や品種改良されていない色とは・・・とか掘り下げて調べてみたりしますが、
私が絵を書く時は、お勉強したことを忠実にするのではなく、現代だったら、私だったら、と考えてから、聞いてくださる皆様に納得してもらうような色を出そうとしています・・・が・・・・まぁその微妙な色を出すのが難しいですがまだまだ時間があるのであきらめないで頑張ります!