ハレー彗星は昔から近年まで観測されています。
‘双子の星’がかかれた大正7年より、8年前の明治43年、賢治さんが14歳の時にハレー彗星が接近しました。
当時ハレー彗星は、地球に衝突すると噂され、さらに、彗星の中でも大型のものは長い尾を引くため帚星(ほうきぼし)と呼ばれ、古来から異変の前ぶれ(凶兆)と考えられていました。
人々はその運命の日を不安のうちにむかえました…。
このお騒がせなハレー彗星は地球と太陽の中間に入り込んだため、地球が尾の中を通過するという前代未聞の状況が起きたといわれ、通過前後の尾の見かけ長さは125度に達したそうである。これは明け方の東の空に彗星の頭があり、そこから長い尾が真上を横切って、西の空までのびていたそうです。
かなりの大きさの帚星です。
その時代の人はさぞ怖かったことでしょう。
今の天文学からだと、机の上の計算で地球に衝突しないことぐらい解るのですが、当時はそうではなかった…。という背景がこの帚星にはあるんです。
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