双子の星の場所で、今のところ三つの説があります。
1、双子座のカストルとポルックス
2、蠍座の毒針にあたるラダムとウプシロン
3、ペルセウス座の二重星団エイチとカイ
です。
それぞれが少しずつ童話に当てはまらなかったりしていて、、。
例えば、1は、すぎなの胞子という表現があわない。
2は、‘銀河鉄道の夜’の場面設定をもとに考えて、蠍座の毒針あたりの星なのではないかとされていますが、、じつはこの‘銀河鉄道の夜’の‘双子の星’は賢治さんが値段表などになぐり書いたメモを引用しているので、あまり信憑性がないし、何より、‘双子の星一’でサソリをお家まで運んだなら、慌てなくてもそこがすでにお家になるのでわざわざ稲妻に送って貰わなくてもいいのです。
3は、‘手紙四’から考えて、チュンセを賢治、ポーセを妹としとして紐解いた設で、‘すぎなの胞子ほどの小さな二つの星’と‘青白く少しけむって見える’といつ形容にエイチとカイがぴったりなのです。
ペルセウス座というと8月12日頃のペルセウス流星群が有名で‘ことによったら流されてしまうかも知れません’とチュンセが言うのと符合して、‘双子の星二’では箒星に流されてしまうのです。この3の説がもっともらしく思うのですが、、、、1のギリシア神話の双子座の話をもとに物語を考えて行く方がお話が繋がることがあるので、、、(個人的にもギリシア神話を絡めて考えた方がロマンティックな感じがします。)、、長くなるのでそのお話は次回に!
3の説は‘宮沢賢治・時空の旅人’竹内薫/原田章夫著より少し引用させて頂きました。ありがとうございます!
*写真は神代植物公園の菊の盆栽などです!
PR